面白い記事を読ませていただいたので、以下に参考までに
コピペします。
それにしても台湾語は奥深いんですねぇ。。
ますます学習意欲が湧いてきましたね!
台湾語は漢字音の対応によって、シナ語派に分類されている。
シナ語派の分類について、樹形図でその分岐を示しているものは、あまり見
ない。(あまり興味がなかったからかも)
以下の考察は、シナ語音韻学の教養のない素人の手によるものなので、専門
家が見たら気分を悪くするかもしれないけれど、なにか教えてくれるという
人がいたら、お願いします。樹形図があるので等幅フォントでご覧くださ
い。
最近、上海語(呉語)で有声破裂音b,d,gを保存しているのを知った。
一方で、呉語は様々な特徴を官話と共有している。
日本に伝えられた漢字音のうち、呉音には、有声破裂音が反映されている
が、漢音では無声化している。例:「平」呉音ビョウ、漢音ヘイ。
漢音は遣隋使・遣唐使に伝えられたものであろう。当時、官話では(1)「全
濁」の無声化がすでに起こっていたということになる。平声の全濁は、無声
有気音に合流し、仄声のそれは、無声無気音に合流した。
呉語では、この変化は起こらなかった。「全濁」が保存された。(Y1)粤語
(および客語)では「全濁音」が無声有気音に合流した。(H1)ホーロー語で
は無声無気音に合流した。官話と粤語、ホーロー語で、合流先や条件が異な
るので、それぞれ独自に変化したと考えられる。
中古音
/ \
(1) \
| |
官話 呉粤ホーロー
→漢音
→朝鮮音
その後、官話で(2)「軽唇音化」が起こった、このうち「尾」は*mからv,wへ
と弱化した。これは呉語、越南漢字音には反映されているが、粤ホーロー、
朝鮮漢字音(唐末伝来といわれる)には反映されていない。したがって朝鮮
漢字音伝来よりも後に起こったことであろう。既に、官話と呉語は分かれて
いるので、たまたま同じ変化を起こしたか、(2')社会的に権威を持つ官話で
の変化を呉語が取り入れたと見られる。また粤ホーローには反映していない
ことから、この時点以前に、粤ホーロー語が呉語と分かれた(X)と推定さ
れる。これがどんな変化で分かれたかは不明。単に呉語が官話と接触してい
たということかもしれない。
官話 呉粤ホーロー
| X
| / \
| 呉語 粤ホーロー
(2)⇒(2')
→越南音
また、官話で起こった(3)「知t」「照ts」の子音の合流は、(3')呉語、粤語
で反映されているようだが、漢音、越南漢字音、ホーロー語には反映されて
いない。そうすると、この時点でホーローが分かれていることが望ましい。
ホーロー語が粤語と違うのは、(H1)「全濁」が無声無気音に合流した点であ
る。粤語では(Y1)無声有気音に合流した。
粤ホーロー
| \
(Y1) (H1)
官話 呉語 粤語 ホーロー語
(3)⇒(3'),(3')
その後、官話では(4a)-mの-nへの合流、(4b)-p,-t,-kの合流・脱落、(4c)
「尖団」の合流(kiがtsiになる)などが起こった。これは呉語にも反映され
ている。他方、粤・ホーローには反映されていない。以上まとめると次のよ
うになる。
中古音
/ \
(1) \ (官話に特有の「全濁」無声化)
| \
官話 呉粤ホーロー
|→漢音 |
|→朝鮮音 |
| /\
| / | \
| | (Y1) (H1) (それぞれに特有の「全濁」無声化)
| 呉語 粤語 ホーロー語
(2) ⇒ (2') | | (一部のm-の閉鎖の弱化)
|→越南音| | |
| | | |
(3) ⇒ (3')(3') | (「知t」「照ts」の子音の合流)
(4abc)⇒(4abc)| |
| | | |
官話 呉語 粤語 ホーロー語

